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作者:タイツの人さん
投稿日時:2007/02/24(土) 09:28:03
備考:それなんて道祖神?


277 :名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 09:28:03 ID:7rtfylAo
とにかくタイツ仮面は最高だぜwww


278 :タイツ:2007/02/24(土) 19:25:28 ID:69mjtZw7
「き、気色悪ぅ~。なんなのよあれ~」
"走る目玉"の逃走を見送った後にミユキがボソッと文句を垂れながらタイツの方に近寄る。
傍にいるのは2人分の死体だけ。ラタとスクは欠片も残っていない。他に誰かが出てくる様子もないので少し安心している。
「それにしてもアンタ、今回は"割と"真面目に敵をやっつけたじゃない」
珍しく感心した風なミユキ。タイツが倒したクリスタトスの遺体を見下ろす。
彼女の顔は『某SPACE ADVENTURE』で出るような隻眼と化しており、左の目玉が抜け出たのが事実であることを物語っていた。
タイツもその死に顔をチラリと見た後、ミユキとブロフェルドに向かって仁王立ちになってこう答えた。
「いつも言ってるだろうが…(ビシッ!)俺は昼夜問わず女戦士を屠る正義の味方!(ギュイーン!)タイツ仮面!(ジャキイィーン!)」
派手だがとびきり安っぽい効果音(SE)を上げながらタイツがポーズを取って叫ぶ。音の出所は不明。
そういえば以前採石場で"氷牙の剣"をあっさり屠ってたっけ。ミユキは記憶の片隅からそんな事を思い出した。
タイツはその場で"美食戦隊 薔薇野郎"のプレイヤーみたいにコロコロとポーズを変えて悦に浸っている。
そんな彼を前にミユキは「はいはい」と適当に返してうな垂れるしかなかった。付き合いきれないぜ…と呆れた、次の瞬間っ!

「ア…アバババババババ!!アーーバババババババババババッッ!!!!」

突然、彼らの後ろから物凄いだみ声での笑い声が響いてきた――そこには死体しかいないはず。ミユキはそう思っていた。
「アバババ……アーッババババババ!!!」
それは地の底から這い寄る怪物の挙げるような、およそ人のものとは思えぬ奇声だ。それを聴いてブロフェルドが驚愕する。
「! ス、スカラマンガ!」
彼女の視線を追ってミユキとタイツが振り返った先には――全身が自身の鮮血で紅く染まった年若い女が立っていた。
脚は内股になり、膝がガクガクと笑っている。体の各所が小刻みに震え、血を垂れ流している。
血はクリスタトスの暗器によって内部を食い荒らされた背中と首、それ以外にも鼻や口などを伝ってボタボタと漏れ出る。
その姿は…どう見ても死体だ。だがその紅く染まった目がギラギラと物騒に輝き"それ"が生きていることを如実に表している。
「アハ!アバ!アバハバハバハハハハ!」
何が可笑しいのか、それとも既に発狂しているのか、血にまみれたスカラマンガは笑い続ける。
目は双眸とも真っ赤で、血が凝固して出来ているのでは…と思えるほどに異様だ。もちろん、笑うごとに血が吐き出されていく。
ブロフェルドは無駄だと知りつつも彼女を止めようと呼びかけた。
「スカラマンガ、それ以上動いては―――…」
「だ、だば…だばば…黙(だば)れェ!あた、あたたた、アタシにに、指図(ざじず)じないでぇぇ!」
姉妹の声を遮って辛うじて『言葉』らしく聞こえるものを発し続ける喉。大穴が開いて、とうに使い物にならなくなっているはず。
ミユキはそのおぞましく足掻く姿を見て彼女達が『兵器』と呼ばれる所以を垣間見た気がして寒気を覚えた。
「バ!ババ!バッガ!バッカぢゃないの!アンダラ…勝(が)てたづもりになっでるなんでで……ェェ…」
「! どういうこった!?」
タイツはミユキと違って臆する様子もない。いつでもこの死に損ないを地獄に返送する気でいる。
それでもスカラマンガは気にする風もない。否。そんな余裕などないのだ。とにかく、目の前の連中に八つ当たりしたいだけなのだ。
「グ…グリズダドズは、まだぁ…死(ぢ)んでいない…」
「「!?」」
息を飲む2人。ブロフェルドだけが顔をしかめるだけでそれ以上の反応を示さなかった。知っている、という風だ。
タイツたちの足元には、確かにクリスタトスの体が横たわっているし、間違いなく死んでいる…2人は意味が分からなかった。


279 :名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 19:27:39 ID:69mjtZw7
おッ、オマエだぢは…このビルを出る前(ばえ)に、じ、じ、じじ……死(じ)ぬ…!あ、アバ、あばばばばばばば!」
天を仰ぐように鮮血に塗れた高笑いを発するスカラマンガのズタボロの裸身。その姿に正気は垣間見えないが、狂言とも思えない。
困惑するミユキと「ちくしょー、まだなんかネタがあるのか~」とぼやくタイツ。それを見かねてブロフェルドが口を出そうとする。
だがスカラマンガが烈火の如き視線でそれを封じた。眼光は衰えておらず、今にも"再死"しそうな状態とは思えない程の迫力だ。
「ネネ、ネダバレはば、ダメだぞブロ姉ぇぇ~グブブブブ…!お、オダノジミ(お楽しみ)ばは、ご・れ・が……ら……ッッ!!」
と、言いたい事を言い切った途端、遂に力尽きるかと思われた刹那、その裸身が真っ赤に燃え始めた!
「だあァーーーーーーーーーーーーッッ!!あーーーーっばばばばばばばぁーーーーっ!!」
「!? スカラマンガッ!止めなさいッ!!」
ブロフェルドが他の2人より一瞬早く彼女の動きを察したが、もうキレる所までキレてる姉妹は止められそうもない。
已む無くこの手で倒そうと手を振りかざす、その前に―――タイツの暑苦しい背中が無言でそれを制した!
「に、兄さん!そこを退いて下さい!そいつ殺せない!」
「ドサクサに紛れて古いネタを口走ってんじゃねぇ!好き勝手ほざきおって!俺はこいつみたいな頭パー子(死語)が好かんのだお!」
ビキビキ、タイツに包まれた頭の側面に音を立てて青白い血管が浮き出るのが見える。ミユキは悪寒に襲われた。
「黙(だば)れ変態(ベンダイ)ッ!!グリ姉にぶっ殺ざれる前ににィィィ……ッ……アダヂが焼ぎ尽くジデグレルルルルゥゥゥッ!!」
瀕死の身体に最後の火を灯すスカラマンガ。身体はこれで何度目かの"烈火"の如き赤みを帯び、人型の炎のように燃え上がる。
周りの空間がその高温によって揺らぎ、歪んでいく。陽炎が彼女のほっそりとした(凹凸のない貧相な)裸体を不確かなものにしていく。
「 変 ☆ 態 ☆ 上 ☆ 等 ☆ ! ! ! 」
それに対してタイツは筋肉を盛り上げ、不気味な裏声で「爆・肉・鋼・体ッ!」などと呟きながら肥大化した!…って、
「勃起しただけぢゃないの!この変人ッ!」
「魔王マーラ様!我に力ををををを!」
「無視かよッ!?」
「姉さん、無駄です。こうなったら兄さんは無敵です」
―――この間のやり取り、僅か3秒。タイツは天を仰ぎ、陰茎の形をした神様に祈りを捧げる!
「あ、あば…やっば、あんだらバカだわ!!!あばばばばばばばばば!!ばばばばばばばばばああぁぁぁぁーーーーッッ!1!」
やり取りを見て呆れた笑み…らしき声を張り上げながら"烈火"のスカラマンガが襲いかかって来た!
なりふり構わぬ突進。両腕を狂ったように振り回し走ってくる!その熱い肌は触れただけで皮や肉が蒸発する、だが――――

「キチ○イ熊のAA(アスキーアート)でも貼ってろバカマンッ!!」

タイツは真正面からスカラマンガの小憎らしく、悪魔っ娘っぽい顔を左ストレートで殴りつけた―――!
左の拳は吸い込まれるように彼女の顔面にクリーンヒットし、彼女の発する高熱をあっさり無視して食い込んでいく!

「ブブッ……ッッ!?!?―――バッギャアア嗚呼アア嗚呼ァァァァッッッ!?!!」
顔面を粉砕されたスカラマンガは、常人には発音不可能な断末魔を挙げながら元来た方向…後方に吹っ飛んでいく。
そのままコンクリートの壁に頭から突っ込んでいって"グシャア!"と派手で汚らしい紅色の花火をぶち撒けた。
「ミクシィッ!!」と吼えたのを最期に上半身が粉々に砕け、彼女は今度こそ本当に地獄へ旅立った…

――"烈火"のスカラマンガ…タイツの黄金の左で身体をことごとく粉砕され、再起不能(リタイヤ)


280 :名無しさん@ピンキー:2007/02/24(土) 19:28:43 ID:69mjtZw7
>>277
その一言で頑張れる俺がいるぜッ!

   ∩___∩
   | ノ      ヽ/⌒)  あばばばばばば
  /⌒) (゚)   (゚) | .|
 / /   ( _●_)  ミ/   ∩―-、
.(  ヽ  |∪|  /    / (゚) 、_ `ヽ
 \    ヽノ /      /  ( ●  (゚) |つ
  /      /      |  (入__,,ノ   ミ あびゃばあびゃあばばば
 |       /       、 (_/    ノ
 |  /\ \       \___ ノ゙ ─――、
 | /    )  )       /\       _  ヽ
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       \,,_)    `ヽノ   /  、   )O


















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