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作者:ここの管理人
投稿日時:2007/05/30(水) 07:59:00
備考:皆さんも過疎時の保守ついでに妄想を文に表してみてはいかがでしょう。


545 :名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 07:59:00 ID:AgGwhIQs
アンジェリカは悟った。これは勝てない。無理だ。
外見で区別できないにも関らず、敵は分隊の行動を観察して瞬時にアルマを狙撃兵だと特定したのだ。ついでに狙撃中まで使い物にならなくなった。
プロ中のプロだ。通りを途中まで進ませたのも、素早い撤退を妨げるためだろう。もと来た道を全力疾走しても、おそらく全員撃ち殺される―――
さて、彼女が考えているうちにも、敵は次の標的を定めつつあった。

今はほとんど遺跡と言ってもいいような無人の町には、身を隠すものなどほとんど転がっていない。廃屋の壊れたドアをこじ開けでもしない限り、360度狙い放題だ。
成る程、こういう場所に誘い込まれて中隊は壊滅したわけだ―――などと感心している場合ではない。もっと早く気づけばよかったのだが。
遮蔽物を見つけられずに右往左往していた女性兵士は、アルマの死に様を見て完全に動転してしまった。
「い、いやあぁぁぁああ!!」もと来た方向に向き直ると、銃を投げ捨てて逃げ出した。
なんで、どうして私がこんな目に。また殺しまくれると思ってたのに。いつも何も抵抗できないあいつらがどうしてこんな―――
綺麗なお尻を振り振り、巨乳をユサユサ揺らしながら疾走する。
その後頭部に、銃弾が容赦なく侵入した。


546 :名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:00:46 ID:AgGwhIQs
今度は貫通しなかった。弾の運動エネルギーをモロに受け、彼女は砂の中に勢いよく頭を突っ込むと、そのまま一回転してバフン!と音をたて仰向けに叩き付けられた。
先ほどまでの生の余韻か、一度だけ股間を大きく跳ね上げ、股間から黄金色の水を「ドピュッ」と噴き上げると、永遠に動かなくなった。

もう一人、遮蔽物を見つけられず立ち往生している女性兵士がいたが、同僚たちのあっけない死の連続によって完全に兵士としての自分を失ってしまった。
彼女が生き延びていられたのは、敵がアルマという脅威を優先的に排除していたからに過ぎない。次は彼女の番だった。
「あ、ああぁぁあっ・・・」情けない声を漏らしながら、ぺたんと腰を落として座り込む。バイザーで顔は見えないが、恐怖に歪んでいることであろう。
肩の力も完全に抜け、彼女の座る場所の砂に生温かい水が吸い込まれていく。ヘルメットから覗く艶かしい唇は恐怖で震え、歪んでいる。
仲間は皆、後方に散らばって行ってしまった。いや実際には、アンジェリカが身を隠している場所から10メートルと離れていないのだが、この女兵士には10倍にも感じられた。
分隊長が後ろから何か叫んでいるが、もう頭の中に入って来ない。
逃げ切る努力が無駄であるのは仲間が証明してくれた。そして彼女も、「狩られる側」に立つのは初めてだった。


547 :名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:01:32 ID:AgGwhIQs
と何を思ったか、キリスト教徒が祈るときのように両手を組むと・・・どこにいるかもいまだにわからない敵を見つめ、いやいやと首を振り始めた。
「お願い・・・助けて・・・」虚空に向かって、震える声で懇願する。首を動かすたびに美しいロングの金髪が翻り、砂漠のきつい日差しを照らして冴え渡る。
「わっ・・・私まだ・・・死にたっヒくっ・・・なぃ・・・」震える声には次第に嗚咽がまじり初め、横隔膜の痙攣に合わせて肩と大きな乳が揺れる。なぜか敵からの射撃はない。
「・・・わたし・・・だってヘック・・・望んでぇっ・・・兵士になった・・・ぇぐっ・・・わけじゃ・・・」
ひょっとしたら、敵も彼女を殺す気は無かったのかも知れない。それほど彼女の様子は哀れで情けないものであった。
同時に、だらしなく股を広げて座り込んだ様はこの上なく淫らであった。狙撃者が男であれば、その姿態を楽しんでいたという可能性も有り得る。

分隊には奇妙な空気が流れていた。全身を曝している仲間が、撃たれていない。
無防備な女に対して、敵は攻撃を加えようとしない。アンジェリカの頭には新たな選択肢が浮かびつつあった。


548 :名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:03:56 ID:AgGwhIQs
降伏。
メナード軍の兵士たちにとって、降伏は理念・現実両方の面から考えて、有り得ないことであった。
まず第一に、メナードの法で厳しく禁じられている。共和国への裏切りへの罰は、通常よりも遥かに過酷な苦痛を伴う死罪によって報われる。
それにたとえ降伏したとしても、すぐに優勢なメナード軍によって「奪還」されてしまう確立が高いのだ。そうなると、軍法会議が始まるまでの間、恐ろしい非合法の拷問が待っている。
更に、メナード兵は捕虜や非戦闘員への筆舌に尽し難い残虐な対応で有名だ。そんな彼女たちが「降伏」してきた場合、紳士的に取り扱ってくれるものだろうか?
そもそもこれまでメナード軍は負け知らずだったし、降伏の例は数えるほどもない。アンジェリカにも、どういう結果になるかは未知数だ。
だが・・・この状況を見る限り、敵は意外と感傷的な人間なのかもしれない。ひょっとしたらひょっとするのかもしれない。
ところがその展望は結局、この状況をつくり上げた当人によって木っ端微塵に砕かれてしまった。


549 :名無しさん@ピンキー:2007/05/30(水) 08:05:31 ID:AgGwhIQs
「なっなん・・・あたし、だけぇ、こん、こんなめに・・・」哀れな女兵士―――だったひとりの娘―――の懇願は、いつの間にやら「恨み節」の様相を呈してきていた。
「あたし・・・っだけ、しな死ななきゃいけないなんて・・・ふ、ふこうへいじゃなぃ・・・」
おそらく軽い錯乱状態にあったのだろう。最初は(聞こえているわけが無いにしろ)ある程度相手を意識して喋っていたものが、最早ただの悪態に近くなっていった。そして―――
「なんでわたしが男なんかに!あんな価値の無い薄汚い劣等性種にころs」
発狂したかのようにいきなりまくし立て始めた言葉は最後まで言うことはできなかった。もちろん、最後など無く延々としゃべり続けていたではあろうが。
「ふべっ」という不自然な発生は、銃弾が彼女の口内を通過したことを示していた。直後ベチャッという嫌な音がして、彼女の背後の壁に赤黒い大きな花が咲いた。
衝撃に頭を後ろに振るが、途中で止まる。神経を損傷した彼女の体は脈打ち、前へ後ろへガクンガクンと上体が揺れ動く。
それにあわせてたわわに実った乳房も上下に揺れる。生への名残を惜しむかのようにツンと勃った乳首がいやらしげに踊り狂う。
だがその死の狂乱も次第にスローテンポになり、ついにブルッとカラダをひとつ震わせると、ガクッと首をうなだれ仲間の後を追った。
既に彼女の小水で湿った砂の上に、生前の涙がポタポタと垂れ落ちていった。


















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