216 :半蔵門エミーの就活:2007/09/13(木) 22:55:35 ID:JOr6/tD7
~あらすじ~
前回の一件(>>64)でヒーロー免許を取り消された半蔵門エミーは、
新たな安息の地を求めるため就職活動という荒波に乗り出すのであった……。
「ん~。なんか良い仕事ないかしらね~」
優雅に紅茶なんか飲みながら求人情報誌『HERO・an』をパラ読みするエミー。
「半ズボン美少年がわんさか居る仕事はないかしら~――ん?」
エミーの視線が、一つの広告でピタリと止まった。
“悪の秘密結社BL(black lady) 新入戦闘員募集中!(女性限定) 歩合制、制服支給、交通費支給(月15000円迄)”
なによりエミーが心を揺さぶられたのは真ん中にデカデカと書かれたキャッチコピーだった。
「“貴女も可愛い男の子をペットにしてみませんか”!?」
ハハハ、何言っちゃってんの。仮にも元正義の味方が悪の秘密結社に就職って……ありえないわ。
――数時間後。
悪の秘密結社BLの制服に身を包んだエミーは、実地研修として4人の先輩戦闘員と一緒に町外れの公園へ来ていた。
あの後、5分後には履歴書を書き上げ面接へと出発したエミーは面接の席にて、
うっかり癖で腰に差していってしまったヴァイブレーターソードに異常なほどの興味を示され即時採用となった。
エミーの職場での名前は戦闘員E。
因みにその時の面接官たちが今エミーと一緒にいる戦闘員A~Dの4人である。
悪の秘密結社BLは、代表取締役兼首領のチジョーンを含めて総社員6人の小さな秘密結社。
主な仕事内容は大手秘密結社が作戦を決行する際のイベント(陽動)の手伝いや、
女戦闘員が不足している秘密結社への人材の一時的な派遣などがメインで、
比較的自分の時間を自由に使えるので、最近若い娘たちに注目されている……らしい。
以上が先ほど説明会で聞いた話である。
「Eちゃんもやっぱり志望動機は男の子?」
4人の中では最も新入りの戦闘員Dがエミーに話掛けてきた。
いきなり直球で来られたので「え、いや、まぁ、その」とエミーが返答に窮していると、戦闘員Dは可笑しそうに笑った。
「平気だって。ここにいる皆も同じ動機だから」
それを聞いて安心したようなそうでないような複雑な心境だった。大丈夫なんだろうか、この秘密結社は。
「ちなみに皆さんペットとかは……」
思わずエミーがそう口にすると、4人は顔を見合わせニィッと笑った。
「私は1人」「私も1人」「私は2人」
「私は、3人よ」
最も古株の戦闘員Aが、ちょっと自慢げに言う。
3人。両脇に置いても1人余る、と言うことは……。
あらぬ想像をして溢れ出た涎をエミーは右手の甲で拭った。
「まあ、チジョーン様には敵わないけどね。チジョーン様の後ろに男の子が控えていたでしょう?」
エミーは、挨拶に行った時にチジョーンの後ろに並んでいた8人の少年達を思い出していた。皆、なかなかの美少年だ。
「あれ、全員チジョーン様のペットよ」
「……マジデスカーーー!!(ブシャー)」
エミーは興奮のあまり20mlほど鼻血を噴出した。8人、曜日毎に変えても1人余るではないか。
(単純に1人ずつ8日交代? 2人ずつ4日交代? まさか、8人一遍なんてこと……ムリムリムリムリ!)
悶々と1人でそんな事を考えていると、相当興味があると思われたのか、戦闘員Aがとんでもない事を口にした。
「それじゃあ、Eちゃん。今日さっそくペットを作ってみましょうか?」
そんな訳でエミーは今、公園の隅にある公衆トイレの中に来ていた。
エミーの足元には4人の先輩戦闘員に組み敷かれた半ズボンのよく似合う男の子がいる。
短すぎず長すぎず、子供特有の柔らかさを保ちながらも僅かに引き締まった足。実は公園に着いた時からチェックしていた少年だ。
元々町外れにある、こんな公園のトイレを使う女性なんてそうそう居ない。
しかもご丁寧にも入り口には『清掃中』の看板が置かれている。これで、誰かに邪魔をされる心配もない。
今まで何度も夢想した光景ではあったが、実際に実行する機会など正義の味方をしていてある訳もなく、
遂に現実の物となったエミーの興奮はここに来て最高点に達していた。
「じゃあ、Eちゃん――」
男の子の両足を押さえている戦闘員Aがエミーを促す。
エミーの心臓はもはや高橋名人の指よりも速く動いていた。
「この子に刺して頂戴」
その一言に、エミーの思考回路は一瞬停止する。
(……あれ? 刺す? むしろ私が刺される方ではなく?)
217 :半蔵門エミーの就活:2007/09/13(木) 22:57:46 ID:JOr6/tD7
「あの……刺すんですか?」「えぇ、刺して頂戴。」
「何を?」「何って、ソレ(ヴァイブレーターソード)よ」
「コレ(ヴァイブ(ry)ですか?」「ソレ(ヴ(ry)。」
「何所に?」「穴よ」
「穴?」「穴ル。」
「アナ――ええぇぇぇぇええ!?」
何度かの問答で、ようやく合点がいった。この先輩はヴァイブレートソードを少年のア*ルに刺せと言っているのだ。
最高点に達していた興奮が一気に氷点下まで下がっていくのを感じた。
この状況下で筆下ろしではなく、裏ヴァージン。第一ア*ルの一体どこが良いのか。ここは入れる所ではない、出す所だ。
いまやエミーの体は、興奮ではなく怒りによってその温度を上げていた。
そもそもこの人達は美少年道の何たるかを分かっているのか。問いたい。小一時間問い詰めたい。知らないのなら小一時間説き諭したい。
しかしそんな暇も無いので、エミーはとりあえず目の前にある戦闘員Aのア*ルにヴァイブレートソードをブッ刺した。
「バ、私じゃな――ホォォォォォォォ!」
突然何の前触れも無く挿入されたごんぶとに戦闘員Aのア*ルは悲鳴を上げ、戦闘員Aは奇声を上げた。
エミーはやけに冷めた表情のまま、出力をフルスロットルに持っていく。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
もはやノイズのような喚き声を上げながら、戦闘員Aは自らの体全体をもヴァイブレーションさせて昇り詰めて行った。
「ぁっ――」
力無い一言を最後に電池が切れたように動きを止める戦闘員A。
エミーはそのア*ルからヴァイブレートソードを引っこ抜くと、戦闘員Aを横に蹴り転がした。
そして冷めた目線を残る3人の戦闘員へと向ける。
「――っ! あんた、何やってんのよ!?」「やっちゃえー!」
呆然と一連の行為を眺めていた3人が我に返り、エミーへと襲い掛かってきた。
しかし、所詮は一戦闘員。何人掛かりで来ようと、元正義の味方であるエミーの敵ではない。
あっと言う間に組み敷かれると、戦闘員B、Cと立て続けに先ほどの戦闘員Aと同じ運命を辿る破目になった。
「ア゛ォォォォォ!」
戦闘員Cが半ば白目を剥き、獣のような咆哮を上げて倒れていった。
顔中さまざまな汁でぐちゃぐちゃになっている。
1人残された戦闘員Dは、ここに来て完全に戦意を削がれていた。
「あ……あぁ……」
腰が抜けたのか尻餅をつき、定まらない視線を宙に漂わせている。
エミーはぐぷっと音を立てて戦闘員Cのア*ルからヴァイブレートソードを抜くと、ゆっくりと戦闘員Dに近付いていく。
「ひ! ヒィィィィ!」
戦闘員Dは尻餅をついたまま、後ろにズルズルと後退していく。
しかし公園のトイレなんてそんなに広い物ではない。すぐに背中が壁へと辿り着いてしまった。
「お、お願い……。許して……」
目に一杯の涙を溜めて、戦闘員Dは哀願した。
そんな顔をされては、エミーも鬼ではない。
「大丈夫――」
戦闘員Dの顔を覗き込み、ニッコリと優しく微笑む。
「痛いのは、気絶するまでだから♪」
「ちょ、ちょっと待――ギャアアアアアア!」
こうして戦闘員4人を掘り倒したエミーは、そのままの勢いでチジョーンのア*ルもさくっと戴き、
悪の秘密結社BLを単身で壊滅させたのだった。
この功績が認められたエミーは、ヒーロー仮免許を与えられ、『更迭戦隊クビナンジャー』改め
『再雇用戦隊リフレーンジャー』の一員となってそれなりの活躍をすることになるのだが、それはまた別のお話。