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作者:二代目スレ70氏
投稿日時:2006/08/11(金) 03:10:57
備考:『ダメSSスレ』で大顰蹙の邪ネ申テイストを全部入れると豪語する70氏、果たしてその成果は。



◆8月11日/東京/捜査割当地域:六本木周辺
    主人公「俺」こと『坂下 祐樹』
 終了条件1:女淫兵の全滅
 終了条件2:謎の味方との邂逅

 機動隊の装甲車で連れてこられた六本木は、もはや俺がよく知っている場所ではなくなっていた。繁華街はゴーストタウンさながらに閑散とし、人々は屋内に閉じこもっている。衝突した車が火災を起こしているのに、消す人もいない。
「車で進めるのはここまでです、あとは徒歩でお願いします。じゃ、頑張って下さい」
 機動隊員はそういい残し、装甲車を乱暴に運転して逃げるように去っていった。
「ひでぇ有様だな、まるで紛争地帯だ。日本でこんな事が起こるなんて……」
「ああ。永田町のあたりはもっとひどいらしい……」
 乗り捨てられた車が散らばる通りには、夏の太陽が空しく照りつける。俺達以外に動くものはない。枯れた倒木のようなものがあったのでよく見ると、それは干からびてミイラにされた黒人だった。
 地面には、剥がれた爪から出た血で書いたダイイングメッセージが残されている。
〃ニーホンジンノ セーヨクハ イジョ〃
「お、おい、あれ見てみろよ」
 ピザ男が俺の肩を叩くので振り返ると、一ブロックほど向こうの路地に誰かいる。倒れたホスト風の男と、その上で激しく腰をふる女淫兵。その周りでは別の女淫兵二人がクスクス笑いながら、哀愁を漂わせて苦しそうに喘ぐ男を見下ろしている。
「あああ、お、おれはもうダメとです……至福の中で死ぬとです……熊本のおかあさ~ん」
「あははっ。顔がよくてもコッチのほうは全然ダメね、情けない男! この女淫兵中隊ディープワン427上等兵のナカで死ぬがいいわっ!」
 バトル中の個体ともう一人は、俺を襲った彼女と同じショートヘアで服も同じだ。これが一般兵タイプなのだろう。だが他の二人を一歩引いたところで見ているのはポニーテールで、プロテクターやブーツなどが青い。こっちは指揮官クラスだろうか。

女淫兵 一般兵
(イラスト:安奴隷氏)

「出番だっ、いくぞ!」
 ピザ男の掛け声を皮切りに、俺は走り出した。
「待てぇーーーーい、そこまでだっ!」
 叫びながらジャンプし、カッコよく放置車の上に降り立つと左腕を引き、真っ直ぐ伸ばした右の人差し指をびしりとつきつけた。
「お前達っ、いい加減にしりるれ!」
 やばい、噛んだ。
「なんだお前は!」
 強化スーツに覆われた俺の姿を見て、ホストに跨っていた女淫兵も立ち上がった。ようやく解放された男はいざりながら逃げていく。
「ああっ、助かったとです!」
 よく見るとあのピン芸人じゃなくて、真似して稼いでるだけの人だったようだ。
「この俺がいる限り、お前らの好きにはさせん!」
 さっきの失敗台詞をカバーすべく、俺は精一杯格好をつけてポーズをとる。そして今度はうろつき童子を思い浮かべた。
「むんっ、触手展開っ!」
 俺のバックパックから伸びる無数の触手マニュピレーターが、臨戦態勢をとっている彼女ら目掛けて一直線に伸びる。絡めとる!
「きゃあっ!?」
「ひい!」
「あわわっ!」
 まずは手足の自由を奪い、オッパイをムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョムニョと刺激した所でおもむろに三人を持ち上げる。初めは大の字で空中に持ち上げ、おもむろにパンティの上から局部をこすると、三人は激しい喘ぎ声を出し始めた。
「ふぉっほーーう! ケツ穴は痛いがそれ以上に気持ちいいぜ!」
「あ、おい!」
「なんだよぅ、今いいとこなのに」
 ピザ男に話しかけられてムスっとしながら振り向くと、奴は目を三角にしながら念を押す。
「楽しんでばっかりいるんじゃねーよ。マザーコンピューターの位置を聞き出せって!」
「あ、そうか」
 言われてやっと思い出した。女淫兵征伐だけでなく、捜査のお手伝いもしないといけないのだ。でないと捜査協力費が貰えない。
俺は全身に力をみなぎらせ、いよいよ三人の性器へ突入を開始した。
「うぅおおおおおおお!! マザーーーーッ! マザーはどこだ! ムァザァーーーー!!」
「お前それ、なんか別のもんになってるYO!」
 後ろでピザがなんか喚いてるけど気にしない。俺はじっくりと出し入れしながら〃取り調べ〃を続ける。
「さあ言えっ! マザーコンピューターはどこにある!」
「あぐっ! くっ、くそうっ、言うもんかっ!」
「こ……この程度で我ら女淫兵が口を割るとでも思って……あああん!」
「ひいぃん! 私の淫膣っ、私の淫膣が触手に奥までバッコルムバッコルムされてアヒン!」
 三人目のやつはセックスバトルの最中だったものだから、既に感じすぎて意味不明なことを言っている。さすがに三重奏で喚かれるとワケがわからんので、俺は触手を下っ端二人の口に突っ込み、ちょっとだけ偉そうなポニテ隊長のみ喋らせた。
「むぐーふ、むぐっぐー!」
「ふんむぅぅぅぅー!」
「お前は多少偉いんだろ。どうだ、マザーの位置を吐いてくれれば、部下ともども助けてやってもいいぞ」
「ううっ、そんな……!」
 と、隊長の両脇で快感に悶える部下が同時に、頭を激しく横に振り出した。
「むぐぅ、ふんぐぅー!」
「ふぁいふぉお、はめへふー!」
 ポニーテールを揺らして快感に体をくねらせながら、隊長は観念したようにうなだれた。
「……ほ、本当に……知らないん、ですぅ……私みたいな…ハァン…ただの中尉には…ヒンッ!…何も知らされてなくて……」
 多少がっかりしたのは事実だが、俺にしたって最初から簡単に行くとは思っていない。
「そうか、悪かったな」
「ああっ、それよりトドメを……トドメを刺して下さいーーッ! も、もう感じすぎて苦しいですっ! お願いとどめを!」
 白目をむいて懇願しはじめたポニテ隊長は、いつの間にかコスチュームが解除され、ブーツとプロテクターだけの姿になっている。他の二人も同様で、口から触手を抜いてやると、涎を垂らして舌をまろび出させながら叫ぶ。
「たっ、隊長が逝くなら私も逝きますぅううっ! 私達、どこまでも一緒ですぅっ!」
「ああぁ~、ダメもうダメ、もう限界! 邪神様お許しをっ、私やられちゃいますううぅぅ!」
 少し悩んだ末に、俺は覚悟を決めた。拘束用の触手を多少ゆるくし、逆に女性器へのピストンを最大にする。
「くらえ触手奥義、〃女王蜂大往生〃ォーーーッ!!」
 ちなみに技名はついさっき考えた。適当な奥義ではあったが、三人は獣のような断末魔をあげながら身悶える。
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーッ!」
「アキャアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーー!!」
「グエエエエエエエエーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」
 彼女達は眩く発光し、股間から冷却水――だと聞いたがやっぱり小便ぽい――を激しくほとばしらせた。そしてひときわ大きく輝いたあと、ふいに灯りがパチンと消えて、俺の触手にずしりとした三人分の重みがのしかかった。
 何も悲しむことはない。彼女達は望みどおり、三人一緒に息絶えたのだ。そう……悲しむことはない。
「はあ、はあ、はあ……」
 俺は荒い息をつきながらも三人の骸をそっと地上へ下ろし、歩道の脇に並べてやった。
「おいっ、大丈夫か!?」
 ピザ男が駆け寄ってきて、路上へ崩れかける俺を立たせようとする。
「だ、大丈夫なわけないだろ。一度に三人と……セックスしたんだぞ。ちょっと休ませてくれ」
「あ、ああ、そうだな。スマン」
 ピザ男は俺のヘルメットを脱がすと、背負ってきたザックから冷えたウーロン茶のペットボトルを出してきてくれた。
「お疲れさん。ほら」
「ありがとう」
 さっきまで俺が踏み台にしていたクラウンのドアを開け、俺が後部座席に、ピザ男が助手席に座ってしばしの休憩をとる。
「それにしても……」
「ん?」
 ウーロン茶を飲み終わった俺はタバコをふかしながら、物言わぬ女淫兵たちを見ながら口を開いた。
「なんで彼女達は、逝く寸前に光るんだろうな」
「うーん」
 ピザ男は首をかしげながら、俺と同じように女淫兵の死体を見た。二人の間に沈黙と、タバコの紫煙だけが流れていく。
「……ホタル、かな。ホタルが光るのは、求愛のためなんだ。
何年も幼虫で過ごして、成虫になると一夏だけ光って交尾し続けて……死ぬ」
「ふうん。じゃあ、彼女らも似たようなもんなのかもしれんなあ……」
 そのロマンチックな思い込みによる静かな雰囲気は次の瞬間、最悪の形で裏切られた。
「こっちです! 確かにこっちで光りました!」
「本当なの? 見間違いじゃないでしょうね」
 女淫兵が交わす会話と、バラバラと大勢が走ってくる音が急速に近づき、俺とピザ男は慌てて立ち上がった。向かいのビルの間から、俺達の後ろの建物から、横の路地から、ぞろぞろと女淫兵が集まってくる。
 あれよあれよと言う間に、俺とピザ男は女淫兵の大軍に取り囲まれた。その数、ざっと五十人以上。
「なるほど。何のために光るのか、よーくわかった……」
「初日でいきなりアレだけど、これはもうだめかもわからんね……」

 だが、神は俺を見捨てなかった。俺がいよいよ死を覚悟した時、どこからか男の声がふってきたのだ。
「手こずってるようだな」
 周囲を見渡すと、いつの間にかバーの屋上でネオンサインに片足をかけ、俺たちを見下ろしている奴がいる。夏だというのに喪服みたいに真っ黒なシャツで、汗もかかずに太陽を背にして立っている。髪の毛は染めているのか元からか知らないが、白に近い銀色だ。顔はよく見えないが、それでもかなりの……
「ウホッ、いい男」
 新たに出現したその男を見て、女淫兵たちは俺をターゲットから外した。
「むっ、新手か!」隊長の一声で一斉に格闘の構えをとり、バーの屋上の男に向き直る。
 男はそれに動じることなく、ポケットに手をつっこんだまま、すっと両目を瞑った。病人かと見まごうほど白い彼の頬を、右目から流れた血が一すじ落ちてゆく。
 そして次に彼が両目を開けた時、彼の双眼は真っ赤に染まっていた。黒目も白目もなくなった、恐ろしいまでの真紅だ。
「チャージ・フルスペック」
 彼が小さく静かに呟いた瞬間、体からカッと閃光がほとばしる。次の瞬間、そこには真っ黒な強化スーツに身を包んだライダーが立っていた。
「なんでだ? 変身ベルトもしてないのに!」
「改造人間なのか!? ……それにしても、あれはもしかして……」
 驚く俺とピザ男の前で、漆黒のライダーは屋上から跳んだ。一陣の黒い旋風と化した彼は、急降下して立ち並ぶ女淫兵の間を駆け抜ける。
「あっ!」
「えっ!?」
 彼が通り抜けた所に立っていた女淫兵が驚きの声を上げ、彼女らの腹部には見る間に横一文字の線が現れた。
「あっ、あっ、ああああああ!」
「いやあああああああ!」
「うっ、うわああああーーっ!」
 十人あまりの上半身が悲鳴をあげながら地面に落ち、残った下半身からは露出した中枢部の機械がショートして青白い炎を上げる。道の反対側で止まって向き直った彼を見ると、右手がもはや人間のものではない。
「なんだあのでっけえ剣! ガッツの持ってるやつか!?」
 ピザ男が汗を拭いながら眼鏡をかけなおす。「マジで〃ドラゴン殺し〃みたいだな」
「おのれ、よくもっ!」
 すかさず近くにいた一般兵が左側からパンチを繰り出すも、彼はそれを軽くのけぞってかわすと、左手で彼女の顔面をがっしり掴んだ。
「うっ!? あ……が…ひぐっ! ひいっ!」
 メキメキ、ゴリゴリと嫌な音が響き、掴まれた女淫兵の頭部が歪んでいく。やがて顔と同じく歪んだ悲鳴を残して、彼女の頭は砕け散った。
「ひぶあぃやぁっ!!」
 脳部分に入っていた小型カメラや無線受信部が白い体液と共に飛び散り、首無しの彼女はギクギクと奇妙なステップで数歩歩いて倒れた。
「小癪な! 全員まとめてかかれ!」
 士官タイプの隊長が号令を下すと、残った女淫兵が一斉に彼目掛けて飛び掛った。が、それでも彼は動じない。
 軽くスウェーバックすると右隣に路駐してあったベンツの後部バンパーに足をかけ、思い切り踏みつけた。手綱を引かれた馬よろしく直立したベンツを壁にして右からの突撃を防ぎ、左方に向けてでっかい刃物の右腕をなぎ払う。
「うぐ!」
「があっ!」
 断末魔を上げられたのはまだラッキーな方で、殆どの女淫兵は何が起こったか理解する間もなく首をすっ飛ばされた。息絶えて立ちすくむ左前列を放置したまま、彼は戦列中央へと一気に飛んだ。着地と同時にぐるんと一回転し、黒い竜巻を引き起こす。
 周囲の女淫兵が声もなくバラける頃には、命令を下したポニテの隊長に向かって一直線に突進していた。
「ひ……ひい、ひいいいいっ! 来るなぁ!」
 恐怖に声を上ずらせながら、小隊長が右足を高くあげて連続キックを繰り出す。
「このっ! 死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねしんじまえーーーーっ!」
 警察の分析によると、女淫兵のキックは一平米あたり十一トンもの威力がある。それは俺も聞いた。危ないと思って助けに入ろうとした俺達は、だが、さらに信じられない光景を見せ付けられた。
「うわ! あいつ、クロスさせた腕だけでキックを防いでやがる!!」
「ありえねーーーーッ!! なんだよアレ、俺の強化スーツより頑丈じゃんか!」
 ついでに言うと、俺とピザ男はすでに格闘漫画などで言うところの〃驚き解説要員〃に転落したっぽい。
 ガガガガガガガガガと物凄い勢いで当たるキックを受けて一歩も引かず、彼は隙を見て隊長の背後に回った。
「ああっ!?」
 ちょうど右へハイキックを出していた隊長は避けることもままならず、股間と左肩を掴まれてヒョイと持ち上げられる。
 次の瞬間ぐるんと空中で回され、彼女の天地は逆転した。そして股間を鷲掴みにされたまま、脳天から地面へ叩き付けられた。
「メメタァ!!」
 肩まで道路に埋まった隊長は、空に向けた長い脚をむなしくバタバタさせていたが、やがて水飲み場のようにジョロジョロと冷却水を吹き上げると、ポウッと光って動かなくなった。
「何なのこいつ! いやあー!」
「うわああああ! 助けてー!」
「あっこら、逃げるな!」
 残った一般兵は隊長がやられたことで怖気づき、背を向けて逃げてゆく。もう一人の士官が止めるのも聞かない。
 黒いライダーは、逃亡を図った連中にも容赦しなかった。
 ダッシュで追いかけると、彼女ら目掛けて道の真ん中に放置されていたエスティマを蹴り飛ばしたのだ。サッカーボールよろしく跳んでいったエスティマは、逃げてゆく彼女らの背中に激突した。
「ヘギョミツ!」
 哀れな悲鳴を上げた彼女らはそのままビルと車体に押しつぶされ、あえない最期をとげた。その一秒後、追い討ちとばかりに車が爆発する。
 彼が現れてから、わずか十五秒。残った女淫兵は、ポニテの士官ただ一人。
「どうした、逃げないのか」
 炎と黒煙をバックに話しかけながら、彼はゆっくりと残った一人に近づいてゆく。
「ううぅっ……くそっ、卑怯者! なぜ貴様は邪神様のご意思通り、セックスバトルで戦わない!」
 女淫兵士官は歯噛みしながら悔しがり、彼に指を突きつけて罵った。
「貴様、さては短小なんだろう! それともインポか!? いずれにしても邪神様の下で生きる価値のない男だ!」
 漆黒のライダーは立ち止まり、呆れたように天を仰ぐ。俺はこの時、彼がヘルメットの中で嘲笑うのを感じた。
「ふん。そんなに言うなら、ちょっとだけ付き合ってやろう」
 言うが早いか空中へ軽々とジャンプし、再び俺の視界で捉えた時には士官のすぐ後ろに立っていた。
「あ!?」
 慌てて振り返ろうとする彼女の左の乳房をがっしりと掴み、普通の腕に戻した右手をパンティの中に滑らせる。
「あっ、うっ、は……」
 思わず前屈みになろうとするのをオッパイで引き戻され、彼女はがに股のまま股間をいじられて、次第に感じてゆく。
「ううっ、ひっ!? ああ、そんな……そんなぁ、指だけでッ……!!」
 グチュグチュと愛液のかき回される音が大きく響き、彼女のブーツの足はガクガク震え、息遣いも荒くなってきた。たちまち絶頂へ向かって追い詰められてゆく女淫兵士官とは逆に、ライダーは怒りを込めた声で静かに語りだす。
「俺はな、お前らの言う理想なんか大嫌いだ。『美しい方が優れている』とか『強い者こそ優れている』とか、結局は選民主義を持ち出してくる。下らないんだよ、うんざりなんだよ! 貴様らはどうせ、自分のせいで傷ついて死んでいく人間の事なんか考えないんだろうな!」
 怒気を強めながら、彼は指に力を込めて次第に愛撫をいっそう早めた。
「くうぅっ! つ、強い男だけの世にするのが何故悪い…ハァン! お、憶えていろっ、必ず私の仲間がお前を……あふっ!」
 女淫兵が意味のある言葉を喋れたのはそこまでだった。大きめのクリと乳首をゴリゴリ摘み上げられ、舌をとび出させて悶える。
「ファー、ブルスコ……ファーブルスコ……ファーブルスコファー」
 ライダーはキモくなったのか飽きたのかは知らないが、彼女が光りだしたところで愛撫をやめ、首にチョップを食らわせた。
「モルスァ」みたいなことを言いながら凄い勢いで飛んでいった彼女は、バーの壁に人型の窪みを作って半分めり込んだ。
 壁の破片を落としつつ自分の体を壁からひっぺがし、ヨロヨロとこちらへ寄ろうとするも、彼女はピタリと動きを止める。
「お……おっ……」
 目を一杯に開け、内股で立っているのがやっとという感じだ。着衣――といってもパンツだけだが――のまま冷却水を垂れ流し、やがてゴボッと自らの白い体液を吐く。ゆっくりと前のめりに倒れ、尻を高々と上げたまま地面に沈んだ。
 なんと、彼女の体は巨神兵よろしくドロドロと溶けてゆく。あまりに強い衝撃を受けた為、菌同士の結合が外れてしまったのだろうか。
「フン、所詮は大人の玩具か」
 シュッと音がした後、ライダーは元の姿に戻っていた。あれだけ暴れたのに変化はなく、髪型の乱れもないし汗もかいていない。
 そして俺とピザ男は、もはや解説要員の役すらできなかった。驚きでまともな言葉が浮かばないのだ。
「すっ……Sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
「つっ……Tueeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!」
「お前ら、怪我はないか」
 彼が俺達のほうへ寄るのと、ビルの陰からヘリが現れたのはほぼ同時だった。
 腹に『警視庁』と書かれたヘリは放置車両をよけて交差点の真ん中に降り立ち、ぶくぶく太ったオッサンが降りてくる。
「いやぁ~、すばらしいぞダークキッド君、君は英雄だっ!」
 どこかで聞いたような台詞を吐きながら近寄ってくるオッサンを嫌そうに睨み、ダークキッドと呼ばれた男は言葉少なに返した。
「そんな事より副総、ブラックレディースの捜査資料は本当に分けてくれるんだろうな」
「ああ~もちろんもちろん! もう下のものに渡すよう言ってある。うん」
 二人が何やら俺の解らない会話を交わしている間に、ピザ男がそっと俺に耳打ちする。
「やっぱりな。ダークキッドだよ、あれ」
「なにその日本語に訳したら〃暗い子〃」
「警察の中で流れてた噂でな。小さいときにライダー改造されて、そのまま成人した改造人間がいるってんだよ。それがあいつ」
「へぇー。そういうのって、やっぱ手術代高いのか? 俺もやりたい」
「〃やりたい〃じゃねーよ、普通はあそこまで改造すると成長が止まるんだぞ! 成人になるとかそんな技術、妄想の域だと思ってたのに」
 少し離れて立っているダークキッドの方をちらりと見ると、彼はそっぽを向きながらも、こっちに注意を向けているようだった。
(やべ、全部聞かれたかも)
「副総監、ここの上にあるクラブを仮の本部にしましょう。どうせ誰もいません」
 いつの間にかオッサンに付き従っていたメガネの小物っぽいのが、揉み手擦り手で高級クラブの看板を指差している。
「うふひっ、そうしよう。われわれ幹部には快適な環境が必要であるからな。うひひふひひ」
「そうしましょう、そうしましょう。むふひひひ」
 ボトル目当て丸わかりの態度で、おっさん二人は手もみしながらビルの中に入っていく。
 ダークキッドは二人に付いていきかけたが、ふと足をとめて俺とピザ男を振り返った。
「お前らも来いよ。仮本部なんだから、ここで休憩できるぞ」
「あ? 俺もいいの?」
「ええ~、副総監とおれが一緒なんてまずいだろ」
 ピザ男はおっさんに遠慮があるのか、ビビりながらモジモジしている。腹はでかいくせに気の小さい男だ。
「なんだ? ここは幹部専用の本部にするつもりであって、ただの警官には他を用意しようと思ってるんだが」
 副総監とかいうのが眉間に皺を寄せ、俺たちを値踏みするように見た。小物が触手つきの俺を見ながら副総に囁く。
「同じライダーでも、あっちの方は全然かっこよくないですね。まるでイソギンチャクです」
 『黙れコシギンチャク』とよっぽど怒鳴りたかったが、俺はピザ男のために我慢した。
「確かになあ…… ダークキッドくん、その変なのは君の知り合いか?」
 と、ここでダークキッドは思いもよらない事を言った。
「ああ、知り合いだ。二人とも、オレの事をよーく知ってる」
 ……やっぱり聞こえてたようだ。

***

◆8月22日/東京/探索地域:新宿
     坂下 裕樹
 終了条件1:女淫兵の全滅
 終了条件2:情報の入手

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!」
 今日も夏の炎天下、俺のチンコが燃えてくるYou're SHOCK!! 触手で絡めとった女淫兵は十六人、どれもが光って逝く寸前だ。
「あぎゃあああーっ私の下半身が串刺しにされてるぅ子宮まで串刺しよぉこんなことってありえなぁーい!」
「そんなぁ~二段締め淫膣機能が効かないっ強すぎるわぁなんてすごい男なのーっ!」
「ぐふっ淫膣奥までグチュグチュされて淫核こすられて淫悦すごいのもう我慢できないーっ!」
「いやあああズッニューされてるズッニューされてるズッニューされてヒギィーー!」
 彼女達は綺麗な顔を快感に歪ませ、思い切りもがきながら涙と涎を垂れ流す。俺の触手にかかる負担も半端ではない。
 だが、それでも俺はやらねばならぬ。俺が姦らねば誰がやる。ギリギリと折れそうに不安な音を立てる触手をなんとか操り、俺は全員のフィニッシュに入った。
「あぐぅ生膣クニュクニュの襞とカリがこすれあってもうダメもうダメいやもういく逝くイク!」
「まっ負けたわーっ貴方の淫徳高い淫乱触手にはこの淫乱隊長のあたしも敵わないわクトゥルフ様お許しおぉ~ん!」
「ひぐぅんもう死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死なせて死なせて殺して死なせてころシギャーーーーー!」
「うげぇぁっぷぐぅううううううっ!?」
 爆発かと見まごうばかりの光がビルとビルの間を縫い、そして一瞬後、彼女らは快楽の余韻にうち震えながら機能を停止した。
 俺本体の一番近くで悶えていたポニテの隊長が死ぬ間際、俺に抱きつきヘルメットの上からキスして囁く。
「あ……ありが……とう……。貴方に……倒してもらえて……よかっ……」
 それだけ言うと、ガクリと首を落として息絶えた。俺はいつものように全員の亡骸をそうっと地面に戻し、
大きく見開いた目を一人ずつそうっと閉じてやる。
 俺に倒されてよかった、か。ものすごく心が痛むが、彼女らが東京侵攻をやめない限りはどうしようもない。
「おーい坂下、片付いたか?」
 剣の右腕をひっさげ、隣の通りからダークキッドがやってきた。俺はあれ以来、彼とペアを組んで女淫兵討伐に出ている。
「やっと十六人やっつけた。そっちは?」
「ああ、ざっと三百人くらいぶった斬ったかな」
 すごいことをさらりと言ってのけて変身を解き、ダークキッドは無線機をいじっているピザ男に向き直った。
「ほかに奴らが出没してる地域はないか」
「いや、今日はもうないよ。あらかた全滅させたみたいだ」
 ピザ男は俺ににもうなずきかけた。「どうする、引き上げるか?」
「うん、今日はアガリだな。迎えのヘリを呼んでくれ」
 俺はそう応え、静まり返ったオフィス街を見渡した。早くここを元に戻さないことには、日本がダメになってしまう。
 明日もがんばろう――俺はそう胸に刻みつつ、近づいてくるヘリの風圧に身を晒していた。

***

 最近の俺はずっと、サウナスパつきのホテルに置かれた『邪神対策本部仮詰所』で暮らしている。こういう仕事は待機時間の方が長い。暇な時はピザ男と一緒にホテル内の漫画喫茶で遊んでたりする。
 一度だけ口をすべらせて「これって殆ど徴兵じゃん」と言ったら、次の日室井さんと女の刑事が来て〃あくまで国民の義務としての捜査協力であり赤紙ではない〃と小一時間ほど説明された。
 周囲が冗談の通じない堅物ばかりなのを除けば、公安のお墨付きで会社を休めるのはありがたい。
 というわけで、俺は自分の部屋の天井にある通気孔の格子をはずした。
「こら待て」
「ん?」下を見ると、ピザ男が俺のズボンの裾をつかんでいる。
「なんで通風孔のサッシ外すんだよ、今までの話の流れと全く関係ないだろ」
 仏頂面で抗議するピザ男に、俺はため息をつきながら説明してやった。
「退屈なんだよ! 漫喫も風呂もサウナも飽きたし、こうなりゃメタルギアごっこでもしなきゃやってらんねー」
「えー、おれとふたば見ようぜ。もうすぐ虹裏名物の定時スレが上がる時間なんだ」
「知るかヴォケ! クソスレ立てて叩かれとけ!」
 俺はピザ男を無視し、通風孔に潜り込んだ。もちろん覗きの為だが裸目当てではない。それなら十分すぎるほど間に合ってる。
「警察にスカウトされた女淫兵ハンターって、俺の他にどんな人がいるのかな……」
 すぐ隣の部屋はダークキッドだ。彼はバスローブ姿でテレビを見ていたが、いきなりひょいとこっちを見た。
「坂下、何してるんだ。潜入の訓練か?」さすが改造人間、もうバレた。
「いや、退屈しのぎにノゾキでもしようかと思って」
「……覗きってお前……」
 果てしなく呆れられたが、俺は暇人なので気にしない。匍匐前進でなおも進む。次の部屋には、ちょっと説明し辛い連中がいた。
「キタキツネ物語! キタキツネ物語!」
 叫びながらケツに箒つっこんで四つんばいで走り回る全身タイツの変な男に、ひたすらPSで遊ぶゴスロリ少女。
「ちょっとぉー! もうすぐご飯なんだから、そこ片付けてよね!」
 そして二人に怒鳴るも無視される二十代の女。かなり美人だが、惜しいことにちょっとやつれている。
 見る限り家族でもなさそうだし、三人の関係はさっぱりわからない。考えても仕方ないので、とりあえずスルーしよう。
 さらに進むと、また下を覗けるポイントに到着した。今度の部屋では人相の悪い男達が自動小銃を磨いている。
 服装は一様に黒BDのスワットスタイル。なぜか89式だのAK47だの、P90だのM16だのを持っている。確かに軍用の自動小銃なら女淫兵の中枢部まで貫通できるが、一般人に当たったらどうする気だ。
 俺の変身ベルトのように警察が与えたとはちょっと考えにくい。どこで買ったのだろう。
「今日の収穫は〃イスの大いなる種族〃だったわけだが。お前らはどうだ」
「俺は〃ラーン=テゴス〃だ。コンプリートには程遠いな。というか何種類あるんだコレ」
 彼等が見せ合っているのは、女淫兵のプロテクターについている部隊章だ。トレカぽく集めてるらしい。
「へへへ……見ろよ、俺のはクトゥルフだ。唯一邪神さま直属部隊の女淫兵を殺ったぜ!」
「うお、すげー! 直属部隊、どこにいた?」
「お台場だよ。邪神のやつ、ずっとフジをジャックしてるしな。直属の連中は白黒だからすぐ解るぞ」
「すごいといえば、今日のメト沢も凄かったよな!」
 話を振られた、ベッドでタバコをふかしている男は……どう見てもドラム缶型ロボットです。本当にありがとうございました。
「ほんと、メト沢のドリルはすげーよ。相手が二等兵だろうが大尉だろうがドリュドリュいっちゃうしな」
「んン~おまえらぁ、ちょっとおれを買いかぶりすぎなんじゃねえかぁ~?」
 渋い若本ヴォイスで答えて、彼はゆっくりと起き上がる。ていうか『ガシャコン』って音がした。
「おンやあ? そういや反田はどうしたんでぇ~ぃ」
「ガレージだ。なんでもティーガーで女淫兵轢いちまったとかで、履帯に洗剤ぶっかけてた」
「んン~車を洗剤で洗うのも考えもんだよなぁ~。機械はしょせん機械、水質や環境ほど大事じゃねぇ」
 それはひょっとし……いやいや、突っ込む所はそこじゃない。こいつら戦車まで持ってるのか!
 俺の驚きをよそに、PCを操作していた金髪オールバックの男が画面を見ながら口を開く。
「呉井の奴、やっぱデスマーチで来られねーってよ。賀古梅と出井馬は連絡すらつかねぇ」
「マジかよ。もったいねぇ、こんなチャンス滅多にないのにな」
 女淫兵に襲われるのがチャンスとは、この集団の目的がいよいよわからなくなってきた。と、誰かが叫びながら走ってくる。
「大変だァーッ!」絶叫と一緒にドアを蹴破って現れたのは、比較的まともそうな男だった。
「どうしたぁ、ンまずは落ち着けぇい」
「フレトニーが一階のロビーで『女子プロレスを見せろ』って暴れてる!」
「なんだと!!」皆が一斉に立ち上がり、メト沢がベッドから飛び降りた。ドスンと部屋が揺れ、俺のいる通風孔も揺れる。
「餡田、お前ちょっとガレージいって反田呼んで来い。二之内と柿斗はおれと一緒にこい!」
「おう!」メト沢の指揮のもと、男達は電光石火で飛び出していった。
「……何なんだ、あいつら……」

 ――このお話はフィクションであり、実在の人物や遺伝子組み替え大豆は使用しておりません。パクリ300%濃縮還元。

***

 前略お袋様、俺の〃2006年通風孔の旅〃はまだ続く。今度は警察官用の休憩所にやってきた。
「聞いたか、とうとうこの事件で陸自が腰あげたらしいぞ」
「ああ、聞いた。でもな、まず偵察からとはどういうこった。おれ達警察は市民を守るため、
効きもしない9ミリパラだけで戦ってきたんだぞ。やる気あるのか自衛隊は」
 ヒラ警官の怒りと悲哀に同情しつつ進むと、静かな曲が聞こえてくる。下を覗くとバーラウンジだった。
 あの副総監――ググってみたら軍で言う将軍あたりっぽい――はここ最近、昼間からバーに篭っている。上役の警視総監の死亡がわかった時点で行動にルーズさが目立ちはじめ、今や立派なアル中ヒッキーだ。
「それで副総、本当にBLの捜査資料をダークキッドに渡してしまうんですか」
「ははは、バカ言っちゃいかんよ君ぃ。あんなならず者に、なんで手柄の元手をくれてやらにゃならん」
 副総と腰巾着が交わす不穏な会話が耳に飛び込み、俺は体を硬直させて聞き入った。
「奴はこの前も、現場にいた特潜捜査官の指示に従わず、犯人の女どもを皆殺しにしたそうじゃないか」
「ええ、本当に自分勝手な奴です。いったい何様のつもりなんでしょうね!」
「正義の味方のつもりなのさ。まぁ~ったく改造人間の青二才が粋がりおって。BL壊滅はワシの手柄になる予定なんだぞ」
「ええ、そうですとも。あんな奴、利用するだけしてポイですよ。邪神逮捕も必ずや、ぜんぶ副総の功績に……」
 それ以上はもう聞いていられなかった。本来ならここで『そうはいか●なおと!』とか叫びつつ派手に登場せねばならない所だが、へたれな俺にそんな度胸はない。しかし、せめてこの事をダークキッドに教えてやらねば!
 俺はすぐさまその場で転進しようとしたがスネークのようにはいかず、十字路で方向転換してやっとこさ帰路についた。
 帰り道で再び部屋を覗いてみると、戻ってきた謎集団がバイトの子が配る弁当を受け取っている。
「ンう~ん。良子ちゃんはい~つ見てもおっぱいが大きいなぁ」
「やっだーメト沢さんエロ杉ーvV」
「おれはもうちょっと小さめのおっぱいに知性を感じるわけだが。でかすぎると豚のケツみたいだ」
「いやーん反田さんのいじわるー。モヒカンむしっちゃうぞっvV」
 俺は名前すら知らなかったが、いつも弁当屋から食事を届けてくれる巨乳の女子高生は彼等の人気者らしい。
 女淫兵は男しか襲わないので、情けないが戦闘以外での外出役は常に女性だ。ゆえに女性の配達バイトが大繁盛している。
 長い髪をアップにして後ろで止め、セーラー服の上に弁当屋のエプロンをした彼女は確かに可愛い。しかしケチをつけさせてもらうと、下半円型の三白眼は彼女に隠された底意地の悪さを表しているようだし、誰にでも振りまく笑顔や語尾のハートが嘘くさい。俺は人相屋ではないが、他人を見る目はあるつもりだ。
「ところで良子ちゃん、今日の〃アレ〃は?」
「おう、アレだよアレ! アレやってくれよ!」
 男たちにヤンヤと喝采を浴びて、彼女は顔を赤らめながらスカートのふちに手をかける。
「もー、しょうがないなー。じゃあ、やっちゃおうかな!」
 そう言ってスカートをぺろおおおおおおおおおおおおおん!と一気にめくりあげた。
 露になったのはレースの白パンツ……だけではなかった。
 デザートイーグルやUSPのような大口径拳銃から、ファマスやステアー等の小銃が太股にびっしり貼り付いている。
「うぇるか~む! 今日もいいのがあるよ、ストレンジャー」
「AKの予備マガジンください」
「うっひゃっひゃ、センキュー」
「おれは89式の弾と、あとファマスも。いつもありがとな、良子ちゃん」
「いえいえこちらこそ。まいどあり~」
 男たちは惜しげもなく札束を渡し、パンツを見ながら銃を受け取る。あの娘は一体何をしているんだ!?
 ここは日本だぞ? 日本て武器売ったり買ったりどせいさんですか? というか俺は何を言っている、今更マザー2か。
 激しく混乱しはじめた俺の頭を、さっきの会話がまともに戻してくれた。
(そうだ、ダークキッドに会って話さないと)
 武器密売弁当屋娘のことはひとまず忘れることにして、俺は帰り道を急いだ。途中で下から
「あれー、あたしのエビフライは!?」
「まったく記憶にございません」
 とか聞こえてくるが、もう覗いてる暇もなくドタバタと匍匐で進む。だが、肝心のダークキッドは部屋にいなかった。
「うぉ~いピザえもーん、ダークキッドはどこ行ったんだよ!」
「おかえりのび樹くん……じゃねえよッ! ダークキッドなら、外のレストランに食いに行ったよ」
「なんでまた大事な時に!」
「弁当に飽きたんだってよ。あと油が悪いらしくて、食べると必ず腹が痛いとか言ってたなあ」
 こんな時に堂々と一人で外出できるのはすごいとしか言いようがないが、一体何のためだろう。
 考えてみれば俺は、彼のことを何も知らない……
 結局その日、ダークキッドが帰ってくる事はなかった。


















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